銀河鉄道999
「銀河鉄道999」を語る時、どのストーリーから始めるか迷ってしまう時がある。
テレビ版がいいか、劇場版がいいか、続編か、はたまた番外編か。
とりあえずここでは、最初の劇場版を取り上げてみたい。
劇場版での最終の敵は、非常に分かりやすく「機械伯爵」だ。
母を殺した憎っくき機械伯爵に復讐するため、自分も機械の体を手に入れて互角の態勢で臨むというのが、少年・星野鉄郎が描いた当初のシナリオだった。
そのため、機械の体をタダでくれる星に連れてってくれる999号に乗り込み、メーテルと旅立つ。
ただその目的は、意外な形で早く達成してしまう。
宇宙海賊キャプテンハーロックの存在だ。
ハーロックとの出会いが、機械の体を手に入れることなく、時間城に立て籠もる機械伯爵を追い詰める絶好のチャンスとなって到来し、そして機械伯爵を倒すことに成功する。
これが鉄郎とハーロックとの永きにわたるドラマの始まりだ。
この復讐劇を終えた鉄郎が、次に目標とするのが、機械化惑星の破壊になるのだが、少年の目標としてはあまりにも壮大過ぎると感じる。
機械伯爵の時間城を陥落させるだけでも、とてつもない目標だったはずである。
それが今度は、城の破壊からいきなりレベルアップして惑星の破壊である。
百戦錬磨の海賊・ハーロックでも簡単な事ではなかったはず。
それを次の目標にしてしまうあたりが、鉄郎の器の大きさなのではないだろうか。
あまりの大胆な提案に、きっとハーロックも心の中では「こいつ凄いな」と思ったことだろう。