タッチ

80年代にサンデーに連載された、あたち充の代表作「タッチ」。
それまでも、あだち充作品では「ナイン」や「陽あたり良好」などで、得意の野球ネタをたびたび披露していたが、男女3人のシチュエーションによる野球ストーリーは、ここを原点に完成したといえるだろう。
タッチと言うと、アニメの名場面集で必ず登場する場面が、双子の弟・和也が交通事故死するところだ。
あまりにも突然でインパクトがあり過ぎる場面だったので、クローズアップされがちだが、あの場面ってかなり前半の方で、その後が本来の甲子園への流れで本編なんですよね。
しかも劇場版では、卒業後から南との交際するあたりまで続いている。
単行本でタッチを読んでない人は、双子の片割れが無くなってしまうストーリーと思われがちだが、野球がメインのスポーツ漫画であることを改めて示したい。
また、この漫画ほど、主題歌が有名になったアニメはないだろう。
通常アニメソングというものは、そのアニメをリアルタイムに見ていた人、その世代周辺だけが知っていて歌えるものだが、このアニメソングに関して言えば、見ていた世代の親世代、さらには子の世代までという親子3世代にまで広がっている。
しかも男女問わずだ。
カラオケで、盛り上がってるときなどは、必ず誰かが入れますよね。
本当の意味での老若男女への浸透を見せたアニメソングというのは、「タッチ」をおいて他にあまり例を見ない。
アニメ「タッチ」の威力を見せ付けられる瞬間である。

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