ダッシュ勝平
「スラムダンク」以前に、一度バスケットボールという競技を取り上げ、バスケットボールブームに火をつけたアニメがあった。「ダッシュ勝平」だ。79年に連載開始したのだから、かなり早い段階でバスケに注目していたことには間違いない。主人公の坂本勝平は、小さいながら驚異的な運動神経の持ち主。欠点は、女性好きと純白のパンティの目がない。バスケ部に入部したのも、顧問の夏コーチのパンティが純白だったというだけの設定だ。出だしの頃のストーリーは、全国大会を目指して、地区大会の強豪たちを次々に撃破していく単純な内容だった。特に小さな体を巧みに生かした奇怪なテクニックで、相手チームを翻弄する内容は、とても気分よくのめり込んで行けたのだが・・・。内容に変化があったのは中盤以降。バスケから突然卓球に部活を鞍替えする。勝平は、ここでも手をテーブルにぶつけたことをヒントに編み出した「ジーンボール」などの秘技を連発し、卓球部で大活躍する。さらに卓球部編が終わると、未だかつて取り上げられたことのないフェンシングに挑戦するという、吉田聡氏の「ちょっとヨロシク!!」のパターンの前身とも言える部活の衣替えを見せる。確かに全体的には楽しく、当時は学校でも勝平の物まねが流行るくらい人気を博したが、ストーリーが秘技中心になっていってしまったのが残念だ。卓球やフェンシングなども、もう少し詳しく描いていれば、17巻程度で終わるような漫画ではなかったと思うんだがどうだろうか。